梶川理髪館・理容史料館のご案内

[5] シェービングマグ

シェービングマグ

髭剃り用の石鹸を泡立てる容器で19世紀中頃、アメリカの理髪店では、これに客の名前を入れてキープすることが、衛生的である、と流行し定着しました。その後、文字を読めない移民たちのためにも、マグに客の趣味、団体、職業が描かれるようになり、美しいマグが多く作られました。しかし1917年、アメリカが第一次世界大戦に参戦するとき、全兵士にジレットの安全カミソリが支給されました。以後、男たちは自宅で髭を剃るようになり、美しいマグは姿を消してしまいました。

当館では、日本の幕末、明治の輸出用シェービングマグ(ノリタケ等)も展示しています。

シェービングマグ
江戸末の輸出用シェービングマグ(肥蝶山製)

シェービングマグ
明治時代の輸出用シェービングマグ(ノリタケ製)

現在、アメリカにはシェービングマグ・コレクターの会(NSMCA)があり、約500人のメンバーがいます。当館主は、日本人唯一のNSMCA会員です。

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